誰かになにかお願いされたときに答えてあげよう、やってあげようとか、これはイヤだなとか思いますよね。自分がお願いするときは少しでもOK！といってもらえる方がいいですよね。
今日は相手を説得するにはどうすれば効果的か紹介します。
カッチーサ効果
有名な心理学の実験で「カッチーサ効果」というのがあります。
心理学者のエレン・ランガー（Ellen J. Langer） が実験をおこなった。被験者がコピー機の順番待ちの列の先頭へ行き3通りの言い方で頼む。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C
要求のみを伝える：「すみません、5(20)枚なのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか？」
本物の理由を付け足す：「すみません、5(20)枚なのですが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか？」
もっともらしい理由を付け足す：「すみません、5(20)枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか？」
枚数が5枚の場合、要求のみのときの承諾率は60パーセントであるのに対し、本物の理由を付け足したときの承諾率は94パーセントであった。しかし、もっともらしい理由を付け足したときでも、承諾率は93パーセントに達した。
枚数が20枚の場合、要求のみのときの承諾率は24パーセントであるのに対し、本物の理由を付け足したときの承諾率は42パーセントであった。もっともらしい理由を付け足したときの承諾率は24パーセントにとどまった。
人に何かを頼む時に単に「○○してもらえますか？」と言うよりも「○○なので、○○してもらえますか？」と理由をつけると承諾されやすい。ささいな頼みごとの場合は、頼みごとの内容とあまり関係のない理由、こじつけでも承諾されやすい。
主張と理由
カッチーサ効果でわかるようにお願いにはメインとなる主張と
相手を納得させる理由が必要なことがわかります。
しかも簡単な頼み事のときは理由になっていない理由でもつけておくと
OKしてくれる確率が上がるという不思議。
断れれがちな頼みごとも今度は理由をつけて頼んでみましょう。
迎えにきて → 迎えにきてくれたらうれしいから迎えにきて
確かに経験上、後者の方が迎えにきてくれる確率が高いですね。
友達でも家族でも。
対面だと理由よりも言い方
頼む相手と対面の場合、ますます理由が真っ当かよりも、言われ方が
大事になります。
変な理由をメールとかで見ると、
「なんだこれ？」
と思うかもしれませんが、話をしているならよくわからない理由でも
なんとなく納得してしまう場合があります。
そのときはもっともらしい感じでお願いしてOKしてもらいましょう。
もっともらしい理由を伝えられると人の脳はOKを出しやすくなります。
主張と理由をセットにして説得やお願いをしてはいかがでしょうか。
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